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別冊「ヨコ旅」

旅のイメージを綴っている本編「ヨコ旅」とは違う切り口で「旅」そのものをつれづれなるままに。
本編「ヨコ旅」も合わせてよろしく。
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強制土産店案内
 

 一度は書いておかなくてはいけないと思う。ツアーで案内される土産店の事である。安いツアーの多くは現地の強制的土産店案内がいくつか観光に組み込まれていて、その土産店が市内観光や空港送迎をスポンサードしたりリベートを渡しているというからくりは周知の事。このことはツアー客もよく承知していて、「仕方ないな」と嫌々ながら付き合っている。こうした土産店は海外旅行者専用の異次元世界である。旅行社は「土産物屋案内を希望するお客さんも多いので……」と説明したりするが、安いツアーで出かける人は、昨今はほとんど年に何度も海外旅行しているいうようなベテラン勢なので、「お土産」など興味は無いのである。仮に欲しくても強制土産店ではない所の方が安くて選択肢も多い事もよく知っている。なのに、旧態然とこうした風習が続いているのは、こうした店にお付き合いをするやさしい旅行者がまだ少なからずいるからだろう。それでも最近は「土産店案内をしない」ことを謳った旅行社が現れてきている。実際「強制土産店案内」は楽しい旅行を台無しにするほど旅行者には苦痛な時間である。これは旅行ではなく苦行であって、旅費が安い理由にすべきではない。もちろんツアーでは各国の行き先でこうした行事が行われるが、特に中国は目を疑うほどその商法がひどいものがある。
 中国ツアーの典型的なものとしては、お茶屋(茶館)、漢方薬店、工芸品、シルク、布団、書画などがあるが、店側は絶対に売るぞという使命のもと、観光客の物理的囲い込みを行うので、たいがいは出口が明確になっていなくて、扉を閉ざして逃げ場を作らないような構造になっている。勧誘もしつこい。また、昨今は困った事に「ここが土産店です」といった体裁を巧妙(実際は稚拙なのだが)に隠そうとしている商法をとる場合が多くなっている事だ(巧妙な割には稚拙ではあるのだが)。
 
中国の例で言うと
 
●現地ガイドが「博物館にご案内します」とか「美術工芸品をお見せします」とか言って着いてゆくと、なぜか最後は「お茶でも飲んで休憩しましょう」と一室に案内され、見回すと工芸品が棚に並んでいる。悪名高き棚ごとパッケージで売るパターンである。なぜか店員が大勢立っていて、「当博物館は今、外国の皆様に中国文化を知っていただくため、こうした優れた工芸品を安い料金で提供しています」とかいいながら値段を説明し始めると言った類いである。「そういえばこの博物館、現地の人はほとんど来ていないようだなぁ」と後から気づくのである。
 
●「この研究所は中国の宝石の鑑定をする公の機関で、こうした部屋で検査を行っています。中国の土産店で皆様がご覧になる宝石はほとんどがニセモノです。こうしてみればわかります」とか説明を受けながら薄暗く殺風景なビルの部屋を点々とした後、その一角だけ妙に照明のきらびやかな宝石売り場に案内される。
 
●似非博物館や似非美術館なら、まだわかりやすいが、公立の博物館や歴史ある神社仏閣のような古刹でも同じような事が行われる。ばかに親切な専門ガイドが寺を説明し始めたかと思うと、最後には何々先生の書かれた由緒正しき書画を皆様にお分けしますといったような部屋に案内される。壁につり下げられた書画を見ると「愛」とか「和」とか「一期一会」などという文字があるのだが、こうした文字は典型的な日本人好みの文字であり、日本人観光客に売らんかなという意思がはっきりとわかる(中国人はこういう文字を書画に求めない)。こういう類いは「言った先の専門ガイドが登場し、ばかに丁寧な説明をし出す」ことでだいたいは見当がつく。中国はどこへいっても商売につながっている。強欲むき出しの国である。客を無くす前に、当局による自制を求めたい。
 
●「茶芸館」とやらで中国茶の実演説明を受けるのも、もういい加減に飽きたが、当然の事ながら必至にお茶を売り込まれる。しかし、こうした店でやけに割高で購入したお茶が、実際に家で飲んでみると、実演で飲んだお茶よりもおいしくなかった、なんて話はよく聞く。
 
●漢方薬屋も定番だが、やれ日本の誰々さんという有名人も愛用しているとか、こんな奇跡のクリームもあるとか、説明も実にかまびすかしい。中には白衣を着た医師のような人物が客の脈を診て無料健康診断をしてくれるといった店もある。診断結果に基づき客は漢方薬を買わざるを得ないような囲い込みである。足ツボマッサージ屋の横が漢方薬店になっているようなケースもある。またはその逆もあるだろう。一粒で二度おいしい商売にしている。
 
●市内観光には食事付きになっていたりするが、その食事が土産店の2階だったもする(これは日本の国内ツアーの定番でもある)。そうでなくても、安いツアーの割には結構高級なレストランの夕食が付いているなぁと思いながらテーブルに座り、食事をしていると、「皆様がお召し上がりになったお酒一瓶いくらです。」とか「他に冬虫夏草のお酒もあります」とか「本日お出ししたお菓子は1箱○○元ですが5箱買うと安くなります」とかやたら勧誘する売り子がテーブルにやって来て、ゆっくり食事ができなかったりする。これも食事を安く提供する代わりに土産勧誘をすることが条件になっているからのようだ。
 
法的な束縛はできないにしても、これはやはり「騙し」の一種なのである。つづく。

JUGEMテーマ:海外旅行 総合

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| 旅のノウハウ? | 17:05 |コメント comments(0) | trackbacks(0) |
SWEET JOURNEY
Timage2008
JUGEMテーマ:旅行


| - | 14:25 |コメント comments(0) | trackbacks(0) |
旅行英会話
 僕は英語が得意ではない。というか、高校まで英語の授業が大嫌いだった。と書くと、大学からは好きになったのかということになるが、そうではなくて、その頃から洋盤レコードの歌詞を覚えようと歌詞カードを必至で眺めていたので、ちょっと英語に親しむようになった程度のこと。親しむというより、ちょっと振り返って英語に体を向けたということか。で、その後、新婚旅行で初めての海外ハワイに行き、生英語圏の空気を嗅いだ。当時の僕のハワイはイコールアメリカであり、アメリカと英語が目の前にあることに、やたら感動したのだった。「グッドモーニング」が通じたことに歓喜し、英字で書かれたお菓子のパッケージすらうれしくて持ち帰った。今思えば甘酸っぱい思い出である。
 それからお金を貯めては海外旅行に出かけた。アメリカでなくとも、

「英語が少し話せると自由になれる」

 と感じるようになった。英語をしゃべるのはしゃくではあるが仕方がない。現代では、英語をしゃべらずとも世界中で日本語が通じる環境になりつつある。日本の経済成長のおかげだろうか。そのうち、世界中で中国語が通じる時代が来るかも知れないが…。しかし、それらはベーシックな部分であって、旅先では小さなシーンで英語が重要になることがある。それもこまかなニュアンスが。

道を訪ね、それが何ブロック先でどっちに曲るのか、ここから歩いて何分かかるのか。
ホテルの部屋で故障したシャワーを修理するようフロントに連絡する。
レストランで、量の多いメニューを二人で分けて食べたいので、別皿を用意してもらう。
ホテルに呼んでもらった医者に、胃のどこが痛いのか、下痢なのかどうか説明する。
ここは写真撮影OKな場所なのか、撮影禁止なのはどこからどこまでなのか尋ねる。
買い物でもっと違う形のものはないのか、別の色のものはないのか尋ねる。

 ま、書き出したらきりがない。旅行英会話本なんてのがたくさんあるが、基本会話ですぐさま解決するシーンなんて数少ない。質問したまではいいが、相手が何故かやたら長文で答えを返してきたりする。旅行英会話本には大事な部分が抜けている。それは

「尋ねたら、答えを聞かなくちゃいけない。ヒアリングが重要である。」

 ということである。当たり前だが、答えを理解できないのでは聞いた意味がない。そこで、英語が貧弱な旅人は、相手がOKかNOか、YesかNoか答えられる質問しか尋ねられないことになる。でも、逆に言うとヒアリングが難しいと判断される場合、会話のコツは
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| 旅のノウハウ? | 22:28 |コメント comments(0) | trackbacks(0) |
旅費
expenses

 僕はよく旅行に出かけるので、優雅でいいねと言われる。だけど、優雅といえる暮らしではない。つつましやかなものである。今でこそ中の下の暮らしまでたどり着いた気分だが、つい最近までは安月給の底辺の暮らしが続いていた。でもいつ舞い戻るかわからない。年金も心配である。したがって、世間的に言うと海外旅行をしゅっちゅう楽しむことのできる境遇ではない。それでも旅行を続けてきた。もちろん旅費を抑えることに必死になって、安い航空券や安いツアーを探し当てての話。確かに海外旅行はお金がかかる。しかし、贅沢をしている気はさらさら無い。いろんなことに使うお金を旅費に回しているだけのことである。
 ただ、ひとつ幸運だったのは、時間が捻出できることだった。世間では旅費よりも、休みの捻出に苦労する。しかし、僕は怯まず、旅行は仕事以上に僕の生活に必要な事柄と決めつけ(仕事柄、仕事にプラスに働くことも多いと思っているけど)、勤め先や仕事相手に旅行休みを強要するわがままを許していただいていた。全く感謝のひとこと。今は、自営業になったので、減収を覚悟すればいつでも行けるご身分である。昔は「仕事を休むことは罪」という意識があって、したがって「旅行に行くことが罪」の意識にかられることもあったが、今は

「好きな旅行をしていることと好きな仕事をしていることは全く同義語である」

 と解釈し始めた。たぶん当たっている。僕は仕事は怠けない。ちゃんとやりますよ。仕事をちゃんとやるように、ちゃん旅行にも行きますよってことなのだ。僕のクライアント様ここんとこよろしく。
 さて、実際に贅沢はできないので、経済的な旅行を組み立てねばならない。安い航空チケットも増えたが、手っ取り早いのは安いツアー。研究にいそしむ。安いツアーには多少のからくりが潜んでいるのでよく分析しなければならぬ。「どこの航空会社?」「南回り?」「経由便の夜出発か?」「かんむり付きツアー?」「ホテルは辺鄙なところ?」「出発日限定?」「朝食もついていないの?」なんてね。でも安いツアーは大人気。旅行といえば安いツアーでなくちゃいかんなんて人も多い。以前、相当に安いヨーロッパツアーに参加したら、その中にいたおばさんは現地に着くやいなや、いきなり免税店で何十万もするロレックスを買っていた。しかも二つ。

「ロレックスを買うお金を旅費に回したら、すごく豊かな旅行ができるのにね」

 と首をかしげた。単にロレックスを買うことが目的なら、なにもヨーロッパに来なくていいじゃん。その価値観が不思議だった。「ああ、息子さんに頼まれたの。なるほどね。」でも、その息子さんはお母さんを楽しませようと高いツアーに参加できるだけの餞別を用意してくれなかったのかな、自分の時計代は用意できても。お母さんは安い旅行が趣味なんだろうきっと。世の中にはビジネスクラス使用のツアーに参加して、現地で安い店を必死になって探している旅行者もいるから人の価値観はそれぞれなんだなぁ。

つづく

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| 旅のノウハウ? | 17:26 |コメント comments(2) | trackbacks(0) |
出会わなくとも良し
 旅行に出かける前に、綿密に情報を収集する人と、全くしない人がいる。どちらがいいのかというと、どちらも旅の楽しみ重量は同じかなぁと思う。だったら、情報収集をしない方が楽だねぇ。いやいや、「旅の情報など持たない方がむしろ楽しい」と積極的に唱える人もいる。曰く、先入観が無いので感動が大きい。スリリングでそれがいい。思い出や印象が強くなる。へたに情報を収集すると、それに縛られてしまう。思い描いていたイメージと違ってしまいショックが大きい。自分らしい動き方ができる。しかし、情報を懸命に収集する人にも言い分はある。情報収集自体が楽しい。交通機関など、事前把握で安心できる。気づかなかった穴場を知ることができる。レストラン選びの見当がつく。訪問先の評価を参考にできる。自分らしい旅行を組み立てられる。と書いてきたら、どちらも「自分らしい旅行ができる」が共通になってしまった。んなわけで、情報を得ているかどうかは、人それぞれの旅の善し悪しの判断基準にはならないのかもしれないなぁ。僕は事前情報収集が好きなタイプだけど、だんだん面倒くさくなってきてしまった。ただ、僕の経験から言えることがあります。

「事前情報は、特に写真は全くあてにならない」

 申し訳ないけど、パンフレットやガイドブックに乗っている写真が最もあてにならない。写真は最も好条件で撮影したものが多く、周辺のニュアンスをトリミングで見えなくしてしまっている事が多い。一見キレイに見えるホテルの部屋の壁も、行ってみると薄汚れていたりする。事前に見た写真が10年前のものだったってことはざらにある。イメージするならその写真の現場が曇っていたら、仮に雨が降っているとしたら、観光客でごった返していたらどう見えるだろうというところまで想像しなくちゃいけない。

「現場に行くと確実に印象が違っている」

 本当にイメージは違う。だからこそ旅は素敵なんだけれど。それだけ人の先入観というのは貧弱なものなのだ。ロンリープラネット社のガイドブックはテキストが多く、一見地味なのだが、客観的情報に終始し、イメージ写真が少ないこういうタイプのガイドブックの方が罪が軽いかもしれない。しかしながら、大切なハード情報は取得して行ったほうが安全てこともある。が、それにしたってあてにならない事も多い。

つづく

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| 旅のノウハウ? | 09:29 |コメント comments(0) | trackbacks(0) |
ビュッフェの大罪
ビュッフェイメージ

 海外のホテルは朝食は「BUFFET」ビュッフェ(正確にはバッフェって発音するらしい)っていうのが多いけど、朝食に限らずビュッフェスタイルの食事が多くなりましたねぇ。日本のホテルや旅館でもビュッフェは多くなった。本当に高級(変な言い方)なホテルなら違いますが。ビュッフェ形式はホテル側としても人件費が抑えられるし利便性も高く、需要側と供給側の利益が一致しているんでしょうかね。朝食ならまだしも、夕食もランチもビュッフェなんてホテルもある。中にはビュッフェそのものが売りのホテルもありますね。僕も好きでした(過去形?)。海外のホテルでめんどくさいメニュー選びしなくて、自由に食べられるビュッフェに出会うと、好物の麻の実を見つけた鳩の様に羽を震わせていました。日本でも湯の川温泉や阿寒湖の某旅館の豪華ビュッフェやら、箱根の某ホテルの名物ビュッフェやら、こんな僕も行ったことがあります。
 しかし、がしかし。そろそろ卒業したいと思う今日この頃。もう歳をとって、たくさん食べられなくなったのかって?え!、ビュッフェってたくさん食べなくちゃいけないの?ビュッフェというのはそもそも立席パーティー形式を言うのであって(電車の食堂車もそうだけど)、

「直接“食べ放題”を意味するものではない」

 のです。結果として食べ放題にもなりうる食事形式ってことじゃないの?ここんとこが大事。僕も典型的な小市民的庶民なので、同様の勘違いをしてここまで来てしまいました。うちのカミさんは、今もそう思ってビュッフェに挑み、限界に挑戦する癖が直らない。とにかく日本人にビュッフェスタイルは似合わないと僕は結論づけましたね。

「ビュッフェは数々の悲惨な光景を生み出してしまう」

つづく


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| 旅のエピソード | 09:22 |コメント comments(2) | trackbacks(0) |
旅の語源に関する考察
 「旅」の語源は家を離れる「他日」とか「外日」とか、よその飯を食べる「他火」とか言われるらしいが、正確なところは分かっていないらしい(語源由来辞典)。「travel」はフランス語の「トラバーユtravail」に繋がっているらしい。求人雑誌名でわかるように仕事という意味もあるが、苦労するとか骨を折るとかの意味が含まれているのだそうだ。で、このトラバーユはもともとラテン語のtrepaliumという拷問の責め道具に繋がった言葉だという(山下太郎のラテン語入門/ことばの歴史をたずねる旅)。いやはや

「旅は仕事と同義語で、苦行なのだ」

 ってことに驚かされる。仕事に疲れて旅に出るなんて、苦労の上塗りになってしまう。

 そういった意味で連想するのは「トラベルtravel」と「トラブルtrouble」が似ている気がすること。旅行にはトラブルがつきものなので、臭いぞと思うのだが、これは語源的には別物らしい。でも、世界最初の旅行列車は貨物車に人が詰め込まれて、大変な苦行のもとに出かけたそうだから、その人たちは正に、

「トラベルはトラブル」

 だと思ったに違いない。

 これは僕の頭の中のかすかな記憶なので、全くもってあいまいで責任はとれないが、そもそも「旅」という漢字は

「旗の下に人が集まる様子」

 を表している、とか聞いた気がする。なるほど、そう言われれば文字がそうなっている。ちょっと待てよ。じゃあ、団体ツアーで添乗員さんの旗を目印に人々が連なって歩くのは、正に「旅」そのものじゃないか。

「旅はもともとツアーのことを指す」のか?

 ま、これは僕の勝手な妄想だけど、いずれにせよ、「旅」の語源にはロマンチックなイメージが無いなぁ。
「旅行」って言うのと「旅」って言うのとでは、ニュアンスが少し違う気がしませんか。「旅行」って言葉はちょっと無機質な感じがあって単なる行為を示すイメージなんだけど、「旅」っていうと何か意味あり気で知的なイメージがある。

「旅行に行ってきます」と言うより
「旅にでかけます」と言った方がカッコイイ気がしますね。


 でも、出かけると、トラベルはトラブルの連続だったりするけど。
 写真はうっかりロックしてハワイから機内に預けたために、アメリカの厳重チェックで見事に鍵を破壊されて戻ってきた、今は亡き僕の新品スーツケース。


壊れたスーツケース


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| 旅って何? | 09:24 |コメント comments(0) | trackbacks(0) |
手配旅行かツアーか
 海外旅行は手配旅行(ここで言う手配旅行は自分で手配する旅行のこと)かツアーかは、旅人の間でよく交わされる話。僕はどちらも好きです。どちらも楽しい。ツアーは束縛されるのが嫌、団体行動が嫌、土産物屋に案内されるのが嫌と、まるで嫌なことづくしのように、ツアーに参加しながら旅先で愚痴っている人がいて、ツアーはだから人間観察の場としても面白い。本当はツアーのメリットを最大限、享受しているのにね。

 さて、手配旅行も楽しい。僕も時々やっています。航空券手配だけという旅もしていて、空港に着くたびに、町に着くたびに宿探しをしてわくわくしたものだったけど、今はしんどくてやらない。それよりも早く寝転がりたい老人になってしまった。最近は、ホテルも手配して出かける。ネット環境が良くなったので、手配も自分でかなりのところまで出きるようになりました。だが、自分でやるとなると

「手配は出かける前に結構パワーがいる」

 航空機の空席探しをしたり、キャンセル待ちしたり、旅行会社の信用度チェックをしたり、格安チケットのからくりを考察したり、最近の意外な盲点「燃料チャージ」の値段確認やら、忘れがちな空港ホテル間の交通事情把握、一見キレイに見えるホテルのWEBから真実を暴き、口コミを拾い読みして、信用したり騙されたり……。金に糸目をつけない人ならともかく、いつも同じ旅先で同じ手配ならともかく、手配旅行前はたいへんな作業が待っています。で、

「手配作業自体を楽しめること」

 が、手配旅行を楽しむ第一条件になります。きゃーめんどくさいと思ったら、ツアーですね。

つづく


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| 旅のノウハウ? | 08:47 |コメント comments(0) | trackbacks(0) |
世界がフラットになる
 昨日のNHK特集「インドの衝撃」で、Tom Friedman著の「 The World is Flat」が紹介されていましたね。例えばインドのバンガロール辺りにIT産業の中枢のソフトウェア会社が集中し成長している。それは世界中の企業からのアウトソーシング頭脳基地にもなっており、ゼロの概念を発見したインドが、理数系のインドの人材の養成に力を入れていることが紹介されていました。今は、衛星技術やネット通信も発展して、地理的要因も時間的制約も関係なく、様々な国が時代を共有し、

「世界がフラットになりつつある」

 という。でも、世界はフラットになりつつあるだろうけれど、インド自体はフラットじゃない。貧富の差は歴然としているし、未だ電気も水道もない村がある。でも、時間の問題かも知れないなぁ。いつか世界中が同一レベルの生活をし、様々な情報がまったく自由に飛び交い、同じような価値観で時代を共有する時代がくるのだろうか。ジョン・レノンは

「世界が一つになる」
 
 ことを歌ったが、どうしようもなく世界は一つに向かって進んでいるのだろうか。時を同じくして、海外ドキュメンタリーで「ブータン」の今を扱った番組も観ました。ブータンは「国民総生産」ではなく「国民総幸福」を謳った政策で、西側経済の経済成長よりも、自国の文化を守り続けることに力を入れている。隣国でありながら、頭脳のエキスパートで頂点に立とうとするインドとあくまでも伝統文化を基盤におだやかな暮らしを保とうとするブータンと、一体どちらが未来を幸せにするのだろう。

つづく

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| 旅って何? | 08:44 |コメント comments(0) | trackbacks(0) |
旅には終わりがある。
 昔テレビで、団伊玖麿氏がこんなことを言っていた。たぶんこんな感じ。

「旅は帰ってくるから旅である。」
「旅には終わりがあって、終わりがあるから旅である。
帰るあてが無いなら、それは放浪であり、移住である。」


 僕はなんとなくこの言葉の意味がわかる気がするなぁ。旅には終わりがある。だから旅を楽しむ事ができる気がしますね。楽しい旅も、帰り支度の頃になるとせつなくなったりしたことが僕にもあるけれど、僕はこの言葉でずいぶんふっ切れた気分になったのでした。
 「人生は旅である」と言ってしまえば、どこにどう居たって旅になってしまいますが、そういうんじゃなくて、もうちょっと本質的なところが見えてくる言葉だったんですね。人生だって終わりがあるんだから。
 旅は「人それぞれ」の代表選手みたいなものですが、当然旅のスタイルも滞在日数も人それぞれ。だけど、旅はどちらかというと埋没するものじゃなくて、いくぶん客観的な自分になる時間のかたまりだと僕は思います。したがって、旅そのものが生活になっちゃうと、旅の形がぼけてしまうかもしれない。

つづく

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| 旅って何? | 09:43 |コメント comments(0) | trackbacks(0) |