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別冊「ヨコ旅」

旅のイメージを綴っている本編「ヨコ旅」とは違う切り口で「旅」そのものをつれづれなるままに。
本編「ヨコ旅」も合わせてよろしく。
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| - | |コメント - | - |
旅費
expenses

 僕はよく旅行に出かけるので、優雅でいいねと言われる。だけど、優雅といえる暮らしではない。つつましやかなものである。今でこそ中の下の暮らしまでたどり着いた気分だが、つい最近までは安月給の底辺の暮らしが続いていた。でもいつ舞い戻るかわからない。年金も心配である。したがって、世間的に言うと海外旅行をしゅっちゅう楽しむことのできる境遇ではない。それでも旅行を続けてきた。もちろん旅費を抑えることに必死になって、安い航空券や安いツアーを探し当てての話。確かに海外旅行はお金がかかる。しかし、贅沢をしている気はさらさら無い。いろんなことに使うお金を旅費に回しているだけのことである。
 ただ、ひとつ幸運だったのは、時間が捻出できることだった。世間では旅費よりも、休みの捻出に苦労する。しかし、僕は怯まず、旅行は仕事以上に僕の生活に必要な事柄と決めつけ(仕事柄、仕事にプラスに働くことも多いと思っているけど)、勤め先や仕事相手に旅行休みを強要するわがままを許していただいていた。全く感謝のひとこと。今は、自営業になったので、減収を覚悟すればいつでも行けるご身分である。昔は「仕事を休むことは罪」という意識があって、したがって「旅行に行くことが罪」の意識にかられることもあったが、今は

「好きな旅行をしていることと好きな仕事をしていることは全く同義語である」

 と解釈し始めた。たぶん当たっている。僕は仕事は怠けない。ちゃんとやりますよ。仕事をちゃんとやるように、ちゃん旅行にも行きますよってことなのだ。僕のクライアント様ここんとこよろしく。
 さて、実際に贅沢はできないので、経済的な旅行を組み立てねばならない。安い航空チケットも増えたが、手っ取り早いのは安いツアー。研究にいそしむ。安いツアーには多少のからくりが潜んでいるのでよく分析しなければならぬ。「どこの航空会社?」「南回り?」「経由便の夜出発か?」「かんむり付きツアー?」「ホテルは辺鄙なところ?」「出発日限定?」「朝食もついていないの?」なんてね。でも安いツアーは大人気。旅行といえば安いツアーでなくちゃいかんなんて人も多い。以前、相当に安いヨーロッパツアーに参加したら、その中にいたおばさんは現地に着くやいなや、いきなり免税店で何十万もするロレックスを買っていた。しかも二つ。

「ロレックスを買うお金を旅費に回したら、すごく豊かな旅行ができるのにね」

 と首をかしげた。単にロレックスを買うことが目的なら、なにもヨーロッパに来なくていいじゃん。その価値観が不思議だった。「ああ、息子さんに頼まれたの。なるほどね。」でも、その息子さんはお母さんを楽しませようと高いツアーに参加できるだけの餞別を用意してくれなかったのかな、自分の時計代は用意できても。お母さんは安い旅行が趣味なんだろうきっと。世の中にはビジネスクラス使用のツアーに参加して、現地で安い店を必死になって探している旅行者もいるから人の価値観はそれぞれなんだなぁ。

つづく

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 さて、ゴーカな夢が見られない僕の安旅行では

「リスクを楽しむことにする」

 例えば夜帰って寝るだけなんだから、別に安ホテルでいいんじゃないの。むしろ旧市街のとことん安いホテルの方が旅情があっていいんじゃない。バスタブに浸からなくっても死ぬことはない。乗り換えの多い長旅もいろんな空気を吸えるし楽しみが増えていいや。すべてオプションのフリープランだから自由に動き回れるね。現地の旅行社に頼んでもいいし、いっそのこと自分の足で行こうよ、その方が面白い。何も名所旧跡を一通り回る必要なんかないんだよ。疲れたら寝てりゃいいし。自分でレストラン探すのもどきどきして面白いよね。

「観光地だけが旅ではない」

 というように、移動する工程、戸惑う工程そのものが旅の重要な要素である、と考えるのだ。ぬくぬくと豪華ホテルに寝て、まるで映画館にでも行くかのように、断片的な観光地のシルエットを眺めているだけでは、旅のシズル感が無いでしょ。だいたいが豪華なホテルに似合う暮らしぶりじゃないやね、僕は。自分サイズの旅をしようぜ。安い旅行にこそ本当の楽しみが待っているのだ。こうして、自分の旅行を慰めてきた。が、しかし、

「ケチケチ旅行にもほどがある」

 問い返すのだ。一体何のために旅行をしているのだ。

「お金を使いすぎるのも、お金を使わなすぎるのも、お金の使い方が上手とは言えない。」

 と思うようになった、最近は。だから、ここぞという時にはお金を使おうと思っている。「決してお金じゃない」と言う人もいるでしょうが、「お金が重要」なことも多いのです実際。でも、貧乏旅行者が、貴重な身銭を切る箇所がどこであるか、この判断が問題だ。曖昧に旅を続けることはできない。旅の価値をどこに置くか、自分は何を楽しもうとしているのか、意識しなくとも自分自身が問われる。人生と同じで、人の成長はリスクを受け入れられる幅が大きくなることであり、必要ならばそのリスクに立ち向かってゆく勇気が大切なのである、悟り人でないかぎり。はは、ここまで書いたら、なんかすごく大げさな話になってしまったなぁ。たかが「旅」なのに。
 で、言いたかったこと。それは

「旅では、素直な自分というものをいつも問い返される」

 って事。だから、大金を払うときの自分の価値判断は、素直な自分に根差していないとストレスになっちゃう。これが、意外に難しいことなんです。旅で自分を失うことは多く、自分がいかに曖昧に過ごしてきたか思い知らされることがありますね。ま、何度か経験していると、自分なりにお金の使いどころってがわかってくるような気がします。自分というものがわかってきたりするのです。

 だから、「旅」ってのはいいんですよ。お金持ちじゃなくて良かった。

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| 旅のノウハウ? | 17:26 |コメント comments(2) | trackbacks(0) |
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| - | 17:26 |コメント - | - |
なるほど。
お金の使いどころって私もまだまだかなり曖昧です。
この一件、自分自身の中の問題でもう少し判断力&決断力をステップアップできたらと感じています。
母親から「生きた金を使え」的なことを若い頃よく言われたのを思い出します。
まぁ最終的には自分自身への投資という到達点になるのでしょうけど。

KIDさんのように何カ国も行けてないので述べるに足りませんが日本より通貨レートというか生活水準的というか第3国というかの方が得るもの多くないですか。
偶然じゃなく必然的に。
自分がつかの間の金持ち気分になるとか言う事じゃ勿論なくです。

こういうことも本当のお金持ちだったら思いもしないんでしょうけど。
私も‘お金持ちじゃなくてよかった’です。
ドが付く貧乏は嫌だけど。
| tar | 2007/03/19 6:02 PM |
|tarさんへ
つい見落とし、返信が遅れてすみません。
「お金を使っても、リスクとして感じない」ことが大人の入口みたいなところがありませんか。
お金があるとか無いとかの問題じゃなくてですが。
なんとなく、「おごってもらう」ことを許していた自分が
「おごってあげる」人になっていたとか。
自分のために高額の出費があっても、その価値がわかるようになったとか。
たとえ貧乏でも、お金にぴりぴり神経使わなくなったとか。
お金を使うのに誰かに相談しなくても良くなったとか。

そうですね。僕の場合、第3国(今、第3国って厳密の呼べる所が無くなりつつあるかも)は「ノスタルジー」が大きいですね。
ノスタルジーって書くと弱々しいイメージがありますが
そうじゃなくて、「昔の本当の事」を思い出させてくれる。
だから、妙に温かさを感じるんですね。故郷のような。
そう言った意味で、得るものが大きいです。
| KID | 2007/03/22 9:05 PM |









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