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別冊「ヨコ旅」

旅のイメージを綴っている本編「ヨコ旅」とは違う切り口で「旅」そのものをつれづれなるままに。
本編「ヨコ旅」も合わせてよろしく。
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旅で捨てること
 うちが旅行に行く際の荷物の決まり事を記します。帰りに荷物が増えるなら、持って来た荷物を減らせばいいのです。というわけで、うちのカミさんのひねりだしたアイデアは、

「捨てる衣服を持って行き、次々に捨てて帰る」

 というものです。まったくもっておすすめできるようなアイデアではありません。というわけで、着替え用の上着から下着や靴下に至るまで、旅行前に我が家では、捨てていい衣服かどうかチェック会議が開かれます。これが着たいとか、オサレとか、一張羅とか、よそゆきとか、そういったことはいっさい関係なく、持って行く衣服は捨てていいかどうかが優先されます。したがって僕は旅行先で不本意な服を着ることがあります。が、確かに現地で着用し終えた衣服はただのお荷物なわけで、捨ててしまえばスーツケースにスペースが生まれます。それは有効。また、潔く捨てることで、貧乏性から脱却する鍛錬の場ともなります。「そんなに捨てたければ、今捨てればいいじゃないか」と僕は少し愚痴を言いますが、カミさんはどうも、捨てることの快感を味わっているようで、「捨てる衣服に最後の仕事をしてもらうのだ」と反論します。ひょっとしたら、カミさんは捨てるために旅行をしているのかもしれない。
 そんなこんなで、このことによって海外でこんな経験をしています。それは続きを。

つづく
 バリ島のハイアットリージェンシーホテルで、いつものように、着替えたTシャツやらスラックスやら靴下やらを、部屋の小さなゴミ箱にぎゅうぎゅう詰めにして部屋を出たのです。ゴミ箱に入れておけば、ルームキーパーさんに捨てたいのだという意思が伝わります。さて、ホテルの部屋に帰って来たら、そのゴミ箱が部屋の真ん中にそのまま残されており、その上にメモが置かれてあった。メモにはこうありました。
「私はルームキーパーの○○○という者です。この服を私にいただけませんでしょうか。ホテルの規則でこれを私が持ち出すには、お客様のサインが必要です。あらためてお伺いいたしますので、よろしければサインを下さい。」
 その後、彼女が部屋にやって来たので、サインをした紙を渡したら、たいそう喜んで彼女は服を持って部屋を出て行った。
 その衣服は古くて洗ってもいないので、僕らは複雑な気持ちで見送ったのでした。だってパンツまで入っているんだから。その服は最後の仕事どころか、きれいに洗われて第二の人生を送っているのかもしれない。
 同じバリで、去年、免税店のトイレに入った。その時トイレに大きなゴミ箱が並んでいたので、そこにやはり持って来た衣服を捨てた。トイレを出て、僕は捨てなくてもいいブラシを一緒に捨ててしまったことに気づき、もう一度取りに入ったら、驚いた。すでに、若い青年の掃除夫が二人で、僕の捨てた服をゴミ箱から出して「これはオマエか、これは僕がもらう」とかいいながら品定めをしていたのです。日本人観光客がたくさん使うであろう免税店のゴミ箱は彼らのお楽しみ箱かもしれない。
 ネパールで捨てる服を物々交換したこともあった。Tシャツがアンチック品に化けた。冗談で「その値段じゃ高いなぁ。このTシャツと交換してくれるならいいけど」といったら、商談が成立してしまったのだ。僕は汗まみれのTシャツを申し訳なく手渡したのだが、売り手のチベット系のおばさんは帰りがけに笑って手を振ってくれた。
 捨てる服を直接ホテルスタッフに差し上げることもあった。ネパールの安宿でホテルマネージャーにじゃまになったジャンパーを差し上げたら、その日から態度が変わった。それに味を占め、インドのラダックで、コテージのマネージャーにダウンジャケットを差し上げたが、喜んでもらってくれた割に何の効果もなかった。いかんね下心があっちゃ。しかもそれは友人から借りていったダウンジャケットだった。ごめんね。今、ここであやまる。
 これらの事柄は、いろんなことを示唆しているように思えます。僕らが捨てた衣服ははたしてゴミだったのか。ゴミ箱から日本人の衣服を抜き出す彼らの気持ちをどう捉えるのか。
 僕は、寄付や施しは苦手で、喜んでくれるならと、自分の古い衣服を差し出す気持ちはあまり無い。価値観はそれぞれの人生で相対的にあるもので、どっちが上でどっちが下という判断はできないとも思っている。しかし、
「捨てる心」というのを学ばなければいかんなぁと思うのでした。

 カミさんの荷物収納術も紹介するはずだったがけど、長くなってしまった。それは、またの機会に。
| 旅のノウハウ? | 20:08 |コメント comments(0) | trackbacks(0) |
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